1月10日号の「WWDビューティ」では、毎年恒例の化粧品業界社長特集!この業界をけん引する、企業トップの方々にインタビューを敢行し、その年の取り組みや展望、中長期戦略について語ってもらう、新春企画。さらに、「普段では絶対に聞けない話」からパーソナルな一面も垣間見せていく。今年は9社の企業リーダーに話をうかがい、その中から4人のインタビューこぼれ話を毎日更新していく予定。今回は、ディオールのオリビエ・サルモン社長のインタビュー秘話を紹介する。
2012年8月、社長に就任したオリビエ・サルモン=パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン社長。数々の有名化粧品ブランドの要職を歴任し、日本でのビジネスは15年間に及ぶという。「今までの仕事も大変興味深かったが、ディオールはファッションでも確立されたブランド。就任直後にパリで研修を受けたが、ブランドの歴史や文化、製品に触れ、非常に感銘を受けた。化粧品一つひとつにもストーリーがあって、それに基づいて作られている」と語る。日本の業績は、1年を通じて好調だった。特にプレミアム スキンケア、ディオールプレステージが対前年比125%もの成長を遂げ、ブランドをけん引した。
製品の他にも、攻めの戦略があった。大阪の阪急うめだ本店では、ディオール世界初の試みとなる、メイクアップ専門カウンター「ディオール バックステージ ストゥーディオ」を出店した。「ファッションショーの裏側で行なわれているライブ感のある演出とサービスをそのままお客さまにも体感してもらう。ディオールのショーメイクを多くのお客さまにもてなすことによって、日本のメイクアップ文化に新しいエナジーを提供できたと思っている」と自信をのぞかせた。顧客満足度の高さや新客獲得にもつながり、世界初店舗は好調なすべり出しだ。
最後に今年の展望を聞くと、「日本のディオールに携わるスタッフたちと一丸になり、『JOY(喜び)』を持って新しいディオールを作っていきた い。ディオールらしい製品も完成したんだ。近々紹介する予定だから楽しみにしてほしい」と意気込む。サルモン社長が今後、本格的に指揮を執るディオールに注目したい。
その他、
アルビオン 小林章一社長
エスティ ローダー エリック・ドゥイエ社長
SK-�U 山田敦事業代表
カネボウ 夏坂真澄社長
コーセー 小林一俊社長
サボン 黒石和宏社長
資生堂 末川久幸社長
日本ロレアル クラウス・ファスベンダー社長 のインタビューも紹介