ビジネス

神田名物「顔のYシャツ」が取り壊しへ

大きな顔の看板で知られる東京・神田の老舗シャツ店「顔のYシャツ」の建物が取り壊されることになった。店舗自体は2020年に閉店しているが、街のランドマークとして長年親しまれてきただけに惜しむ人が多い。

顔のYシャツは1920年(大正9年)創業のオーダーシャツ店。関東大震災や戦災を乗り越えて100年にわたって神田小川町の交差点で営業を続けた。熟練の職人が作るシャツは全国に顧客を持っていた。トレードマークである坊主頭の男性の看板は創業者の初代店主・梶永松氏を描いたもので、テレビや雑誌などでもよく紹介されていた。1990年には人気バンドだった「たま」の楽曲にも登場し、CDジャケットも店舗前で撮影された。

閉店後の23年秋には国際芸術祭「東京ビエンナーレ」のインスタレーションの一つとして、アーティストの中村政人氏(東京芸大教授)が店内に演出を施して公開した。顔のワッペンをつけたシャツやTシャツも販売されて、人気を集めた。

取り壊しは同店を含めた区画の再開発に伴うもの。4月26日に「解体工事のお知らせ」がシャッターに掲示された。6月1日から順次、解体が始まる。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

サステナビリティ特集 サステナブルなアパレル製品の作り方

「WWDJAPAN」9月9日号の特集は、「How to be a Sustainable Apparel」。本特集では、サステナブルなアパレル製品の作り方について考えます。サステナブルなアパレルといってもそのアプローチ方法はさまざま。有力アパレルメーカーが定番品をよりサステナブルに作り替えた製品や新たにブランドを立ち上げた事例、社会課題解決に向けてゼロから方法を模索して作った製品など課題に対してよ…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。