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「バナナ・リパブリック」のCEOが退任、後任は未定 23年の売上高は8%減

ギャップ(GAP)」「オールドネイビー(OLD NAVY)」「アスレタ(ATHLETA)」などを擁する米ギャップは、同じく傘下に持つ「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」のサンドラ・スタングル(Sandra Stangl)社長兼最高経営責任者(CEO)の退任を発表した。後任は未定。

同氏は、照明器具や家具などを取り扱うレストレーション ハードウエア(RESTORATION HARDWARE、現RH)でキャリアを積み、ハイセンスなキッチン用品などで知られるウィリアムズ・ソノマ(WILLIAMS SONOMA)で23年にわたってさまざまな要職を務めた。2020年12月に現職としてバナナ・リパブリックに入社し、ライフスタイル分野の拡充に注力。しかし、業界筋によれば、最近は同ブランドのホームコレクションが不調なのではないかとの憶測が流れていたという。

リチャード・ディクソン(Richard Dickson)=ギャップ社長兼CEOは社内メモで、「24年第1四半期も終わり、『バナナ・リパブリック』のリーダーシップを移譲すべき時期が来たとサンドラと私の意見が一致した。ブランドに多大な貢献をしてくれたサンドラに感謝する」と述べた。

ギャップ社の24年1月期決算は、売上高が前期比4.6%減の148億8900万ドル(約2兆3226億円)と減収だったものの、営業損益は前年の6900万ドル(約107億円)の赤字から5億6000万ドル(約873億円)の黒字に、純損益も2億200万ドル(約315億円)の赤字から5億200万ドル(約783億円)の黒字に転換。コスト削減や在庫管理の見直しなど、業績改善に向けた取り組みが奏功した。

ブランド別に見ると、「バナナ・リパブリック」の売上高は同8.3%減の19億3900万ドル(約3024億円)と減収。主力の「オールドネイビー」は同0.3%減の82億300万ドル(約1兆2796億円)、「ギャップ」は同11.4%減の33億4100万ドル(約5211億円)、「アスレタ」は同8.1%減の13億6000万ドル(約2121億円)といずれも減収だった。

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