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「ストックX」が模倣品に関する報告書を初公開 最も模倣品が多かったのは「ナイキ」の“パンダ”

スニーカーやストリートウエアのリセールマーケットプレイス「ストックX(STOCK X)」は、同社初となる「ブランドプロテクション&カスタマートラスト報告書」を発表した。

「ストックX」は、2016年のサービス開始以来、専門家が5500万点以上の商品を検証し、6億ドル(約936億円)以上に相当する要件を満たさない商品を排除してきたという。排除した商品のうちの13%(8000万ドル、約124億8000万円相当)は偽物と疑われたスニーカーだった。同社は23年だけでも、32万5000点以上の商品(およそ8200万ドル、約127億9000万円相当)の商品を排除しているという。

報告書では、同社が悪意ある業者を排除するために、積極的に業界のリーダーとパートナーシップを組み、新たな手法を開発する継続的な努力を行っていることを強調した。23年には、不審な売り手アカウントを排除するための新たな審査手続きを公表している。売り手が出品する前に、高度な機械学習モデルなどを駆使して数百のユーザーや取引データを分析し、マーケットプレイスに出品を許可すべきかどうかを判断する。このチェックは買い手と正当な売り手を詐欺師から守ることを目的としており、23年だけでも約85万件の悪質な出品を阻止し、9000以上の疑わしい出品者アカウントを停止したという。

「ストックX」によると、報告書の発表時点で鑑定士が最も頻繁に目にした偽造スニーカーは、「ナイキ(NIKE)」“ダンク・ロー”のいわゆる“パンダ”と呼ばれるカラーリングが最多で、その他にも「アディダス(ADIDAS)」がカニエ・ウェスト(Kanye West)ことイェ(Ye)と手掛けていた「イージー(YEEZY)」による“スライド”のオニキス、トラヴィス・スコット(Travis Scott)と「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」のコラボスニーカーなどが続くという。

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