「カシラ(CA4LA)」は4月27日、ブランド主催のロックフェス「カシラ ロック フェスティバル Vol.3(CA4LA ROCK FESTIVAL Vol.3)」を東京・六本木のEXシアターで開催した。
同ブランドがロックフェスを開催したのは、2012年に創設15周年を記念して行った以来12年ぶりとなった。ブランドと縁のあるアーティスト総勢5組が出演し、会場を大いに盛り上げた。
コラージュアーティストのQ-TAによるメーンビジュアルを掲げたステージでは、過去にもバンドで出演したモップ・オブ・ヘッド(MOP of HEAD)のジョージ(George)がオープニングDJを担当し、会場内を温めた。
開演時刻を過ぎると、黄色い革ジャンに身を包んだ佐々木亮介がアルコールを片手にステージに現れ、ア フラッド オブ サークル(a flood of circle)のライブがスタート。渡邊一丘がパワフルにビートを刻み、アオキテツが足を大きく広げてギターを鳴らし、HISAYOが軽快にステップを踏んで、冒頭からトップギアのロックンロールショーを繰り広げた。
ラッパーのリョフ(Ryohu)は、サックス&ギターのメルロウ(MELRAW)、キーボード&ベースのテンダー(TENDRE)、ドラムの荒田洸(WONK)、DJ KORKという4人のサポートを迎えてのバンドセットで登場し、巧みなフロウを聴かせるラッパーとしてのスキルの高さも感じさせつつ、ゴスペルコーラスとともにロックバンドにも負けないスケールの大きな音像を作り出した。
続いて、3回連続の出演となるロー・アイキュー・イチ(LOW IQ 01)によるLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUSが「暴れろ!」のかけ声からパンキッシュにスタート。メロディアスな楽曲「SNOWMAN」のサビでは、フロアから一斉に手が上がって一体感が生まれ、アウトロでは2本のギターがハモりを聴かせたりとハッピーなステージを見せた。
4番手のロックバンド、ストレイテナーは大山純がハット、日向秀和がバケットハットを被ってステージに登場。ナカヤマシンペイの強烈なドラミングとビッグなコーラスが印象的な「The World Record」でライブがスタートすると、2曲目でいきなり「KILLER TUNE」が投下されフロアが一気に爆発した。
大トリはロー・アイキュー・イチ同様に3回連続の出場となるロックバンドのアシッドマン(ACIDMAN)。パワフルなドラムとド派手なベースプレイが場内の温度を高めていくと、「もっともっと上行くぞ!声出す準備はいいですか?」と呼びかけて始まった「アイソトープ」ではフロアから一斉に声が上がりこの日一番の一体感が生まれた。ラストは大木自らも絶叫した「ある証明」で大団円となった。
長時間に及んだ5組の熱演を通じて、「カシラ」と音楽とのつながりの強さを証明する濃密な一夜となった。