ニューヨークを拠点とするウィメンズアパレルブランド「シー ニューヨーク(SEA NEW YORK)」は、渋谷パルコ1階のイベントスペース「ザ ウィンドウ(The window)」でポップアップショップを開催している。期間は5月26日まで。
同ブランドは、「ジルスチュアート(JILL STUART)」でデザイナー経験のあるモニカ・パオリーニ(Monica Paolini)と、金融業界出身のショーン・モナハン(Sean Monahan)の幼なじみの2人によって2006年にスタート。ロマンチックな世界観とニューヨークらしいコンテンポラリーなデザインの両立を強みとし、フラワーモチーフの刺しゅうやビンテージの風合いを表現したレースなどを多用する一方で、装飾を抑えたベーシックアイテムも提案する。
日本は主力マーケットの一つ
近年は中国や韓国、デンマーク、イタリアなどでも注目が高まっているものの、主力のマーケットはアメリカと日本だ。プレス担当の山科匡史ブランドニュースPRディレクターによれば、「モニカとショーンは日本のマーケットをとても大事にしている」といい、その理由について、「08年のリーマンショックでブランドが苦境に立たされた際に、いち早く洋服に注目して売り上げを支えてくれたのが日本だったから」と述べた。
これまでも「シー ニューヨーク」は日本国内で、複数のブランドが参加する合同ポップアップイベントにたびたび参加してきたが、渋谷パルコのような商業施設を会場に、単独でポップアップショップを開催するのは今回が初めてだ。期間中は、24年プレフォールコレクションを日本先行で販売するほか、「クラークス(CLARKS)」とのコラボシューズ(2万9700円)や、Tシャツ(1万6500円)、ジーンズ(3万8500円)などの日本限定アイテムもそろえる。
初日の10日には、モニカとショーンが店頭に立ち、顧客やメディア関係者らをもてなした。ショーンは、「日本にまた来れてうれしい。日本人は思いもよらない組み合わせで、僕らの洋服を着てくれるから、次のクリエイションに生かすことができる」とコメント。モニカは「『イケてる女の子はどんな服を選ぶだろう』といつも考えながらデザインする。人をワクワクさせる洋服作りを目指すことが、私のモチベーションになっている」と語った。