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連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

「オーディナリー」に期待がゆえの苦言

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ビューティ賢者が最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、5月29日に上陸する「オーディナリー」の話。

PROFILE: 寺山イク子/オリエンタル代表/江戸川大学 客員教授/JPCA(日本プロフェッショナルコスメティックス協会)顧問

寺山イク子/オリエンタル代表/江戸川大学 客員教授/JPCA(日本プロフェッショナルコスメティックス協会)顧問
PROFILE: (てらやま・いくこ)2012年から江戸川大学「ビューティビジネス」でアカデミア参入。多くの世界的ラグジュアリー企業での経験や実績から”ビューティ・ジェネラリスト”として活動中。趣味はソーシャルアストロロジー

【賢者が選んだ注目ニュース】

“アブノーマルビューティカンパニー”と名乗る「オーディナリー」がついに日本に上陸し、どんな商品構成と戦略での展開か見守っていた。ブランディングに対してのデザイン意識は素晴らしいが、結論から言うと期待外れ。初の本格上陸、千載一遇の機会に、残念ながら期待に胸が膨らむことはなかった。来日したニコラ・キルナー=デシエムCEO兼共同創業者いわく「北米はTikTokの影響が大きく、消費者がストーリーや信念、ブランドや商品の使い方をシェアし合っている。Z世代によるSNSの台頭が北米市場の成功を導いた」。SNSでのリサーチさえエンターテインメントとして楽しむデジタルネイティブ世代には、確かに受け入れられやすいブランドなのかもしれない。「『オーディナリー』の良さは、年齢やジェンダーを問わず全ての人たちの商品である点だ」と言いながら、結局、メインターゲットがZ世代なのだ。

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