「カーボンニュートラルの実現」を旗印に掲げるマッシュグループでは、2030年までに自社のスコープ1・2におけるCO2排出量を、40%削減する計画だ(19年比)。伴せて事業領域別の目標も掲げ、マッシュビューティーラボでは、プライベートブランドを中心にサステナビリティを加速。アップサイクル原料の採用や、包材を環境配慮素材に切り替えるほか、セレクトショップ事業においても利用客に向けた分かりやすい情報開示とアクションを次々と発表するなど、取り組みを重ねている。ここでは足下で着々と進むブランドごとのアクションを紹介する。
メイクアップ中心のトータルビューティブランド「セルヴォーク(CELVOKE)」は、売れ筋の単色アイシャドウ“ヴァティックアイズ”(2200円)のケースをアップサイクル素材にアップデートした。竹とサトウキビの搾りかすを使った「ファインフォーミングパルプモールド」だ。樹脂皿と蓋がぴったりとはまる緻密な成形は長年にわたる努力と技術力のたまもの。パッケージデザイン対象のデザインコンペ「ペントアワード2023」のサステナブル部門でブロンズを受賞し、シンプルで洗練されたデザインと機能性、耐久性が評価された。
ナチュラル&オーガニックコスメのセレクトショップである「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」は、4月からショッピングバッグをリニューアル。ショッピングバッグとギフトボックスを兼ねることで、よりサステナブルで、おしゃれに生まれ変わった。ユニークなフォルムは、包材の総量を少なく済ませる工夫だ。素材にはFSC認証紙を使用している。若葉のような生命力を感じるグリーン、大地や花々の温かみを感じるピンク、空や海を着想源にしたセレニティブルーの3色を用意し、「受け取る」「贈る」シーンをかけがえのないものにする。
什器や店装、スタッフの制服に至るまで、「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」のショップにはすみずみまでサステナビリティが行き渡る。店内の鏡は、有害物質が発生しない「無鉛ミラー」。環境に配慮する素材でありながら、肌色やメイクアップの色を鮮明かつ忠実に再現する。店内什器には有害物質を発生させない人工大理石を採用し、洗練されたデザインと環境への配慮を両立した。シーズンごとに取り替えが必要なアクリル部分には再生素材を使用。スタッフの制服にもリサイクルポリエステルを取り入れる。
商品の原料から、目立たない商品ラベル、店舗のしつらえの隅々までビジネスの全方位に目を向け、サステナブルに変えていく。一つ一つの取り組みは決して派手ではない。だが、そんな地道なアクションの積み上げこそが、美しい人、社会、地球を作ると信じ、マッシュビューティーラボのサステナビリティは確実に前に進んでいる。
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