ヨドバシホールディングス(HD)は6月21日、西武池袋本店の改装部分に美容専門の新業態「ヨドブルーム(YODOBLOOM)」をオープンする。設置するのは池袋駅の東口側、西武池袋線改札前の1階部分。
「ヨドブルーム」は“体験型リテールストアを謳い”、OMO(オンラインとオフラインの融合)の売り場を構想する。メイクアップ11ブランド、スキンケア11ブランド、ヘアケア15ブランド、美容家電8ブランドをそろえ、主だった取り扱いブランドは「ノエビア(NOEVIR)」「ヤーマン(YA-MAN)」「リファ(REFA)」「シセイドウ プロフェッショナル(SHISEIDO PROFESSIONAL)」など。商品はECサイトにも掲出する。メイクアップアーティストやエステティシャン、美容師ら専門知識を持ったスタッフが駐在し、専用機材で肌や髪質を測定して客にぴったりの商品を提案する。メイクアップやヘアケアの体験サービスも提供する。
売り場の企画・運営はトレンドキャスケット(東京、二階堂京介社長)と協業する。同社は原宿でコスメのセレクトショップ「ティアランド(TIER LAND)」を手掛けている。
ヨドバシHDは米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループと組み、23年にセブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武を買収。西武池袋本店の大規模改修により、25年には館の低層部分に「ヨドバシカメラ」の出店を予定している。「計画段階ではあるものの、『ヨドブルーム』は将来的に『ヨドバシカメラ』と隣接する見込み」(ヨドバシカメラ広報担当)。「ヨドブルーム」の出店は、西武池袋本店の“ヨドバシ化”により縮小する百貨店のMDを補完するとともに、西武池袋本店に長年親しんできた顧客の離反を少しでも抑える目論見がありそうだ。