ファッション
特集 アダストリア 第5回 / 全10回

中国は40店超を一気に閉店、海外事業仕切り直し 【アダストリア修正力ケーススタディー02】

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アダストリアは2010年から、主力ブランドを組み合わせた複合業態「コレクトポイント(COLLECT POINT)」で中国本土に出店し、一時は49(17年12月末時点)まで店舗数を拡げていた。しかし、「現地ブランドが成長し、ECが盛り上がる中で、あのまま続けていても伸びる兆しは見えなかった」(北村嘉輝専務)として、19年中に一旦全て閉店。仕切り直して、同年12月に「ニコアンド(NIKO AND...)」の大型旗艦店を上海に出店している。(この記事は「WWDJAPAN」2024年6月3日号からの抜粋です)

case02:

海外事業

中国は一旦40店超を閉店
東南アジアも開拓

上海の「ニコアンド」旗艦店は、開業直後は「非常に好調」だったが、その後すぐにコロナ禍が直撃した。ゼロコロナ政策が続き、客数が激減する中でも営業は続け、ペースは落としたが新規出店も継続。「赤字による痛みは大きかったが、気付けたことも多かった。海外戦略の要となる国と信じて投資を行ってきた」と北村専務は話す。19年の再スタート時はドミナント戦略を掲げ、上海など大都市に地域集中出店する考えだった。ただ、「中国はECが強く、われわれのEC売り上げも10億円弱ほどある。実店舗を多数出店するよりも、ECで売れている一級、準一級都市に出店し、ECと実店舗共に売り上げを伸ばしていくOMO戦略に切り替えた」。23年12月末時点の中国大陸の店舗数はEC含め15店だ。

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