エスティ ローダーが2014年度第3四半期の決算会見を開き、本年度の業績見通しを上方修正した。3月31日終了の第3四半期決算は、売上高が前年同期比111.3%の25億5000万ドル(約2575億5000万円)、純利益が同119.2%の2億1320万ドル(約215億3320万円)で増収増益。今年は以降も新製品発表やプレステージ及び海外市場の安定化が見込まれるとした。これを受け、同社の株価は5月2日、前日比104.8%の75ドル62セント(約7630円)の終値を記録。
ファブリツィオ・フリーダ=社長兼最高経営責任者(CEO)は、「アメリカと中国では苦戦したが、全市場、全ブランド、全カテゴリーが成長し、非常に良い3ヵ月だった」とコメント。今後1年でトルコや南アフリカ共和国、メキシコ、ブラジル、中東諸国など、新しく進出した市場での売り上げが伸びると予測した。
エスティ ローダーやクリニーク、ドゥ・ラ・メールなどの化粧水がアジア市場で好調で、中でもクリニークの「イーブン ベター エッセンス ローション」は日本で過去10年における最も大きなプロダクトローンチだったという。