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JOURNAL STANDARD
AYUMI SANGU
MD(マーチャンダイザー)は実際、どんな仕事をしているのか。商品にまつわる“司令塔”の知られざる仕事に密着取材した。三宮歩さんは、学生時代から「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」愛用者で、10年ほどの店舗勤務を経て7年前にMDへ異動。スタイリング提案が真骨頂で、アイテム数も多い「ジャーナル スタンダード」のウィメンズのオリジナルアパレルを担当する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年6月10日号からの抜粋です)
PROFILE: 三宮歩/ベイクルーズ ジャーナル スタンダードDiv.SMD
どれを作るか、作らないか
スタイリングベースで考える
with: ブランドディレクター、セクションマネジャー
MDが作った枠組み(具体的なアイテム、型数、価格、数量、展開時期)に沿って、企画が月ごとのボードにデザイン提案をまとめて提出。全体のアイテムバランスを見ながら、ボード上で検討し、サンプルを作るものを決めていく。ボードには絵型が50枚程度、スタイル(カセット)ごとに貼られ、スタイリングのイメージ図も付いている。店頭に並んだときやウインドーで見せるためのスタイリングを月の前半と後半で考える。ここで没になる絵型もあるし、再度新しい提案を求める場合もある。サンプルを作りすぎないようにするためにも、ここでの検討が非常に大事。「どの提案も企画の強い思い入れがある。めちゃくちゃカロリーを使う時間」と三宮さん。翌日企画チームに戻し、1点1点のデザインについて、素材やディテール、予定価格を詰めていく。検討結果について企画チームがすんなり納得することは全然ないそうで、議論をしながら最終的に収めていくという。
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