ストライプインターナショナルが展開する「アースミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC&ECOLOGY)」が復調している。セールの乱発などでしばらく低迷していたが、2023年から不採算店舗の削減や供給抑制などの構造改革に着手。今年春以降は既存店売上高が20%増で推移する。
20代の女性獲得を狙ったMDが少しずつ成果を見せ始めた。「アース」は設立から25年がたち、顧客の高齢化が進んでいた。そこで商品構成を20代に向けた2ライン、既存の幅広い世代に向けた2ラインの計4ラインに再編成。若い世代が多い駅ビルの店舗、幅広い世代が来店する郊外のショッピングセンターの店舗で商品構成を変更し、ターゲット層を的確にキャッチする店作りに取り組んだ。本部と店舗の連携を強化し、販売員が商品の企画意図の理解を深めたことも、買い上げ率の向上につながった。
23年9月の年代別買い上げ客数比率は、20代が23%で、40代〜60代が50%を占めていた。今後は20代〜30代の比率6%増を目指す。
24年4月にはブランドパーパスを「いいことあるかも&できるかもという『期待』を増やす」に設定した。日常の中のワクワクを増やすようなブランドでありたいという思いを反映し、スタッフがブランドの立ち位置を再認識するフックにしている。
24年1月期の既存店売上高は前年比15%増で、今期(25年1月期)に入ってからも20%増と好調に推移している。さらなる20代〜30代の獲得をめざし、SNSなどでタッチポイントを増やしていく計画だ。