1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は竹を原料とした生理用ナプキンについて。
古くはおにぎりを包む竹皮や水筒として、現代ではかぐや姫の物語や流しそうめんの台など(←そこ?)、私たち日本人になじみ深い竹。そんな竹が、ここ最近は石油製品やコットンに代わる素材として注目されているのはご存じだろうか。名越自身も体に優しい素材は何かと追い求めてたどり着いたのが、「竹」だった。最初は娘の寝具から始まり、あまりの心地よさに今や寝間着に肌着にとわが家で大活躍の竹素材。その中でも今回あなたに推したいのが、竹を使ったフェムケア商品だ。デリケートな部分だからこそ、ねぎらってほしい。そんな気持ちを込めて紹介したい。
竹のフェムケアって?
プラスチックフリーと生分解性に着目している衛生用品ブランドの「ライムライム(LIMERIME)」。デリケートゾーンに直接触れるトップシートに天然の竹の繊維を採用。吸収体にはウッドパルプを使い、漏れを防ぐ防漏剤はBioフィルムにするなど、およそ99%が土にかえる素材で作られている。使い捨ての衛生用品でありながら、いや、使い捨てであるからこそ環境に配慮したものなのだ。さらには製造過程でも化学物質を使わないというこだわりよう。環境にも体にも優しい……なんて素晴らしいの。
見よ、健康オタクが泣いて喜ぶこの表記。ダイオキシンフリー、塩素不使用、石油由来の高分子吸収体不使用。そしてもちろん、無香料、無着色である。継続的に付き合っていく月経やおりもの、尿もれなどの生理現象を憂鬱なものにするのか、はたまた自分をいたわるケアの時間とするのか。何を選択するのかは自分次第である。
竹ってこんなにすごいのよ
そもそも竹の繊維のすごいところはその制電性である。コットンやシルク、化繊に比べて静電気を溜め込まない性質があるため、かゆみや不快感が起きにくいという特徴があるのだ。静電気が体に大量に溜まってしまうと、活性酸素が増えて、肩こりや腰痛、冷え性や疲労感などの原因になってしまう(静電気の影響って実は結構あるのだよね)。身につけるだけで自然とそれらを予防できるって最高じゃないか。また、吸水性においてもコットンの2倍!蒸れにくく、ライナーやパッドをつけていることを忘れてしまうくらいの爽快感。さらには昔から食べ物の保存に重宝されてきたように、雑菌が繁殖しにくく、天然の抗菌力や防臭効果があるため、デリケートゾーンにも安心して使うことができるってわけ。え、これ選択しないってもったいなくないか。
フェムケアは自分と向き合う時間
名越自身、フェムケアに真剣に取り組み始めたのは実はここ数年のこと。娘の妊娠をきっかけに、人生で初めてちゃんと自分のデリケートゾーンと向き合った。結果、デリケートゾーンも顔と同じようにケアすればするほどちゃんとこたえてくれるし、何より“自分を大切にしている”という実感がとても大事なことなのだと気づくことができた。これからフェムケアを始めるという人の最初の一歩に、竹はぜひ推したい。