連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第121回

価格を上げて売上アップなブランドが癒す、コロナ禍中の消費者のガッカリ

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価格を上げて売上アップなブランドが癒す、コロナ禍中の消費者のガッカリ

本日発売の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬のメンズ版リアルトレンド特集です。私たちがミラノやパリのメンズ・コレクションで見出した“グランパコア”というトレンドは、リアルなマーケットに広がるのか?セレクトショップやアパレルメーカーの42ブランドにご協力いただき、各社・各業態・各ブランドの最新ルックを紹介しながら、その可能性を探っています。

特集には、私も参画。数社は久しぶりになりましたが、なるべく多くの展示会に伺い、直接話を伺ったり、生地に触れたり、洋服に袖を通したりさせていただきました。痛感したのは、「百聞は一見にしかず」ですね。

最初に気づいたのは、洋服の“面構え”が明らかによくなっていること。仕事で無数の洋服を拝見していますから、“面構え”の良さはある程度見抜けるつもりです。“面構え”の良さは、実際、良い生地を使って、ちゃんと考え、丁寧に作っているから。話を聞きながら価格を調べると、いくつかのブランドは思った以上に質を上げ、見合う対価を堂々提案している印象を受けました。良き流れだと思っています。

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最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ミラノコレ総括 「プラダ」のミックス&マッチにトレンドの兆し

「WWDJAPAN」10月7日号は、2025年春夏ミラノ・ファッション・ウイークを総括します。今季はデザイナーらが考える「生き方」が表出したシーズンでした。個々が抱える生きづらさを出発点に、批判の目を持って疑問を呈したり、ポジティブに現実を受け止め軽やかに生きるための術を提案したりといった表現が目立ちました。

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