メンズブランド「OAMC」は、ルーク・メイヤー(Luke Meier)=クリエイティブ・ディレクターの退任を発表した。2024年春夏コレクションが、同氏による最後の正式なコレクションとなった。後任は置かず、今後はデザインチームがコレクションのデザインや開発を手掛ける。また、メイヤーは「引き続き一部のプロジェクトの指揮を執る」という。
「OAMC」は、13年にメイヤーとビジネスパートナーのアルノー・ファー(Arnaud Faeh)が共同で設立。メンズウエア、フットウエア、アクセサリー、革小物などを取り扱っている。18年に、メイヤーとファーは、オンワードホールディングス(ONWARD HOLDINGS以下、オンワードHD)の連結子会社オンワードイタリアS.p.A.が保有するオンワードラグジュアリーグループS.p.A.に少数株式を売却。21年に、2人はそれを買い戻している。なお、メイヤーは今後も自身の持分を保有し続けるようだ。
メイヤーは、「『OAMC』の全ての関係者、特にこの素晴らしいプロジェクトを共に作り上げたアルノーとエドウィン・ファーの熱意とサポートに深く感謝する。とても有能なメンバーに託していくこのブランドが、今後さらなる成功を収めることを楽しみにしている」とコメントした。退任の理由については明らかにしなかった。
なお、メイヤーは妻のルーシー・メイヤー(Lucie Meier)と共に、17年から「ジル サンダー(JIL SANDER)」のクリエイティブ・ディレクターを務めている。同ブランドは08年から21年3月までオンワードHDが保有し、現在は「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」などを擁するOTBの傘下。