スタートトゥデイは10月31日午後、2013年3月期第2四半期の決算説明会を都内で行った。前澤友作・社長は冒頭、ツイッターでの「不適切発言」について、心配をかけたとして謝罪。今後は社内でSNSのガイドラインを作ると説明。私自身も心を入れ替えて、ゾゾタウンとともに成長していきたいと語った。
また、「圧倒的に安いゾゾタウン」を掲げて、新たな施策を打ち出すことを表明した。以下、前澤社長の主な発言を速報する。
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社業について、厳しい状況が続いている。上期は下方修正を行なった。一方、取扱高は22%と依然成長を続けているが、当初予定には足りない、期待にも足りないのが事実。ただ、指をくわえて見ているのではない。施策に一定の自信があり、通期予算達成は不可能ではないので、修正していない。
今後のゾゾタウンのサービスについて、説明したい。19万1007円。これは、20〜40歳の男女1000人にアンケートで聞いた「1年間でファッション関連商品に使う金額」をフリーワードで入力してもらった。
2万5673円。こちらは「ネット経由で買い上げいただいている金額」で、1000人のEC化率が13.4%になっているということだ。ご存知の通り、我々の成長は、EC化率をどこまで牽引できるかだと思う。「ネットで買うことにどんなメリットがあればもっとネット経由でファッション関連商品を買うと思うか?」
また、「○○だったらネットで買う」という質問で一番多かった答えは、72%、720人が「1円でも安ければ」というものだった。このご時世、1円でも安く買いたい。こんな簡単なことに気づいていなかったかもしれない。やりましょう!! いつか、言いたかった。圧倒的にお得なゾゾタウンを目指すべきという原点に立ち返っている。早速、今夜0時ちょうどから、新しいサービスをスタートする(編集部注・古着を扱う「ゾゾユーズド」(11月12日から)を同時期にスタート)。これにより、配送料が完全無料になる。ポイント還元10%にする(同・プロパー商品に限定)。今まで1%還元を、一気に10倍の10%にする。24時間365日いつでも買える。膨大な商品群の中から検索して買える。
ネット上はもちろん、リアル店舗と比較しても、絶対的でお得を追求していく。ゾゾの会員にもアンケートをとった。4396人。22万円。69,600円。EC化率は31%。それだけ多くのファンを生んでいる。ポイント還元率が3〜5%になった場合、11万8000円と回答。これが、ポイント還元率高めることで、169%上がる。アクティブ会員の利用者の利用金額が1.7倍になるということ。この原資は、今まで使っていた広告宣伝費の中から振り絞って出していく。つまり、いままでやっていたような派手な広告、効果があまり見えずらい広告にかけていたコストを全部、今いる大切なお客さまに還元していくという、方針転換だ。
いつまでやるのか。今のところ、無期限だ。ずっとやりたい。一度言って取り下げるのはカッコ悪いので続けたい。ただ、アパレル、ファッション業界にとっても、瞬間的に影響が大きな施策にもなる。今後の市場全体を俯瞰的に直接的に見ながら考えていきたい。たとえば、同じサービスを他社が追随してきた場合は、他社より上をいく。それだけだ。