栗色のボブスタイルが印象的だったトリンドル玲奈は今年、ベリーショートへと大胆なイメージチェンジを遂げた。憧れの女性にオードリー・ヘプバーンら1960年代の俳優をあげ、フランソワーズ・サガン原作の映画「悲しみよこんにちは」の主役を演じたジーン・セバーグの写真を目にしたことがきっかけでヘアカットをしたという。初舞台への挑戦や結婚など新たなステージに立つトリンドルに、ファッションやメイクへのこだわりや「周りの人と同じであろうとしていた」という意外な過去まで話を聞いた。
WWD:大胆なヘアカットをしたきっかけは?
トリンドル玲奈(以下、トリンドル):母から「ベリーショートが絶対に似合う」と言われたことです。実は2年前にジーン・セバーグの写真を見てから、いつか切りたいと思っていました。今年に入ってから髪をアップにまとめることが多く、もしかして短くてもいいのではないかと思い、美容師さんと相談して心を決めました。
WWD:普段のメイクやファッションに変化はあった?
トリンドル:とても変わりました。ベリーショートにしてから、目を主役にしたアイメイクが楽しいです。特にアイラインを描くのが大好きで、赤みの強いブラウンをしっかり引いたり、ほんの少しつけまつげを付けたり。今日の撮影ではブルーのアイシャドウをのせてもらい気に入っています。リップの色は控えめに、ベージュ系でぷるんとさせるのがマイブーム。眉毛も平行でないと嫌だったのが、最近は自眉の形を生かした女性らしいアーチ状にしています。眉毛が骨格に沿っていた方がきれいなんです。ファッションも肌が少し見えていたり、フレアやウエストマークなど骨格を強調するシルエットだったり、女性らしくエッジが効いたものがしっくりくるようになりました。
素肌の艶を生かしたスキンケアに夢中
WWD:普段のスキンケアルーティンは?
トリンドル:最近は「ミース」の化粧水とナイトクリームを使っています。化粧水で2、3回ぐらい繰り返し保湿すると、肌本来の艶が出る気がします。ハマっているのは、「カネボウ」のふき取り化粧水。母のおすすめで数日使ってみたら、洗顔だけでは取れなかった汚れが落ちて、肌が柔らかく“ちゅるん”ってなったような気がするんです。髪形もスキンケアも母の提案ですね。日中は日焼け止めを必ず塗ります。少しトーンアップするものが好きで、韓国ブランドの「ダルバ」の日焼け止めが素肌の艶を生かしてきれいに仕上げてくれるのでお気に入りです。
WWD:憧れのビューティミューズは?
トリンドル:髪を切るきっかけになったジーン・セバーグ以外にも、オードリー・ヘプバーンやミア・ファロー、ウィノナ・ライダーの写真をたくさん保存して眺めています。共通するのは、ショートカットでありながら品があること。その人自身の美しさが出ていて魅力的です。フェミニンな服装も多く、ヘアスタイルとファッションのバランスを参考にしています。
日々の過ごし方が美しさにつながる
WWD:30代になり、美しさについて考え方の変化は?
トリンドル:日々の過ごし方が顔に出ると気づきました。もちろん美容のアプローチも楽しくて好きなのですが、毎日の生活や食事が大切だと考えています。特に周りの人を大切にすること。夫や家族、友人、ファンの方、撮影やお芝居のスタッフの方々、今の自分を好きでいてくれる人を大切にして、こちらも好きでいると良い関係が生まれて、幸せな気持ちになります。少し嫌なことを言われたりしても、全く気にならなくなりました。
WWD:もともとは周囲を気にすることが多かった?
トリンドル:実は髪を切る前日も、とても悩んでいたんです。私は前髪を少し短く切りすぎるだけでも、鏡の前で気にするようなタイプで、子どものころから周りの人と同じでいたい性格でした。派手なことやみんなと違うことは好まず、髪形もみんなと同じでいいと思っていたんです。それでも夫が「断然ベリーショートの方がいいよ」と言ってくれて、切り終えてからも「かわいいね」と言ってくれる。最近はささいな褒め言葉でもちゃんと真に受けて、うれしい気持ちになっちゃおうと思っています。
WWD:自分らしさを楽しみ始めた。
トリンドル:みんなと同じでいようとすると、他の人が何をしているのか気になってしまうんですよ。でも今はメイクも服も自分の目で見て、着てみて、試してみて、それから似合うものを選ぶのですごく楽しい。みんなと一緒じゃなくてもいいかもって、32歳になってやっと思えました。
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