三陽商会の2013年12月期連結決算は、本業の儲けを示す営業利益が対前期比120.5%の70億円だった。売上高は同98.8%の1063億円だったものの、素材調達や工場の合理化などによって粗利益率を0.4ポイント改善、また当期に実施した希望退職者募集などによって販管費率を0.9ポイント削減したことで利益が底上げされた。ブランド・業態別の売上高では「ラブレス」が同125%、「マッキントッシュフィロソフィー」が同120%と好調だった。一連のリストラによる特別損失として36億円を計上する一方で、東京・潮見の土地・建物の固定資産売却益など26億円を特別利益に計上。純利益は同170.1%の36億円になった。
今期の予想は売上高1070億円(対前期比100.6%)、営業利益72億円(同102.1%)、純利益42億円(同115.1%)。4月の消費増税を考慮し、前期並の計画を立てる。15年6月末に満了を迎える「バーバリー」の契約問題については「(以前と)状況は変わっていない。英バーバリー社と引き続き話し合いを続けており、遅くても5月までには結論を出す」(小山文敬・副社長)としている。