瀧定大阪の2016年1月期連結業績は、本業のもうけを示す営業損益が5億2400万円の黒字(前期は1億6900万円の赤字)だった。売上高は前期比97.2%の999億円だったものの、粗利益率を1.1ポイント改善したことに加え、販管費の抑制が奏功した。為替差益などによる営業外収益によって経常利益は約2.3倍の32億300万円だった。
売上高の約9割を占めるサプライヤー事業は、製品OEM部門が収益性を重視した集約を進めたが、生地部門が中国を中心にした海外で2ケタ成長だったため、前期比98.5%の897億円の微減で着地し、営業利益も16億円の黒字だった。一方、オリーブ・デ・オリーブ、スタニング ルアー、シアタープロダクツなどで構成される消費ブランド事業は、店頭での販売不振によって売上高が同86.8%の102億円、営業損益が18億円の赤字だった。消費ブランド事業の販管費には、のれん償却費9億円が計上されている。
今期(17年1月期)は売上高1000億円、営業利益5億円と前期並を維持する見通し。課題である消費ブランド事業の黒字化に取り組む。