繊維大手ユニチカの2015年3月期は、売上高が前期比93.8%の1591億2600万円、営業利益が同131.1%の89億1600万円、経常利益が同162.9%の76億8000万円、純損益は構造改革費用に311億円を計上するなど、大掛かりなリストラを実施したため、270億3300万円の赤字(前期は5億8300万円の黒字)だった。安岡正晃・専務執行役員は「リストラは15年3月末でほぼ一段落した。業績としては15年3月期が底だ」と語った。
繊維事業は売上高が同98.0%の667億8700万円、営業利益は前期比3.1倍の13億1900万円だった。ポリエステル短繊維からの撤退、ストッキング生産子会社のユニチカバークシャーの事業譲渡など、構造改革効果は16年3月期から発現。16年3月期の繊維事業は、売上高580億円、営業利益25億円と大幅な増益を見込む。
全社の売上高は売上高1450億円、営業利益113億円、経常利益88億円、純利益30億円の計画。