オンワード樫山は、NYブランド「ユナイテッドバンブー」の1号店を東京・銀座のマロニエゲート2階に8月31日開いた。同ブランドはオンワードホールディングスが日本を含むアジア全域の商標権を取得し、今秋から新体制で本格的なスタートを切った。国内販売を担当するオンワード樫山は単独ショップ、卸売り事業、インターネット販売を通じて、「国内で2〜3年後には売上高30億円の規模を目指す」(樋口剛宏・執行役員)考えだ。
「ユナイテッドバンブー」は1998年に日本人の青木美帆とベトナム出身のトゥイー・ファムの2人によって設立されたブランド。ウィメンズ・メンズのコレクションのほか、トートバッグもブランドアイコンとして人気を集めている。日本では2003年から12年まではジュンが輸入販売していた。新体制では、企画をNYのクリエイティブチーム、生産をオンワード樫山が手掛ける。アジアでの拡販を視野に入れており、「海外はまず卸売りから入り、その後、単独ショップに挑戦したい」(樋口執行役員)と言う。1号店のオープンのために来日したトゥイー・ファム=デザイナーも「(オンワードと)コミュニケーションをしっかりとり、日本だけでなくその他の国にも『ユナイテッドバンブー』を広めたい」と期待を寄せる。
銀座マロニエゲート店は売り場面積50�u。白やグレーの無彩色を基調とした壁にレンガや木製の什器を配置し、NYブランドらしいシックでモダンな雰囲気を出している。商品構成は同ブランドのコレクションシリーズである「ユナイテッドバンブー」50%、バッグ・雑貨ラインの「ル バック」50%。オープン記念としてオーガニックコスメブランド「THREE」と協業した5種類のコスメアイテムのトラベルキットをオリジナルポーチに入れて販売する。