2012年度の全国ショッピングセンター(SC)の年間総売上高(推計)は、前年比2.7%で28兆1,876億円になった。日本ショッピングセンター協会が8日、発表した。既存SC年間売上高は、前年比0.5%で6年ぶりにプラスに転じた。東日本大震災による落ち込みの反動のほか、大規模SCや全国展開するSCのリニューアルや増床が行なわれたことが主な要因とみられる。また、首都圏では、大型SCの開業や、東京スカイツリーや東京駅丸の内駅舎などの施設の開業による来街者の増加で、周辺SCにも相乗効果をもたらした。
地域別の売上高伸長率では、東北が3.8%と堅調で、中でも中心地域(当該市・町・村の商業機能が集積した中心市街地)は8.5%を記録。政令都市別では、仙台市が6.8%と高い伸びをみせた。主な要因は、復興需要があげられる。また、中心地域で2.6%、全体で1.4%を記録した関東に加え、九州・沖縄(0.8%)、中国(0.7%)、北海道(0.6%)がプラスを記録。中心地域が−4.3%で全体が−2.2%となった四国のほか、近畿(−1.3%)、北陸(−1.0%)もマイナスだった。