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「ゴールドウイン」、グローバル標準のモノ作りを強化 注目コラボも続々

ゴールドウインのオリジナルブランド「ゴールドウイン(GOLDWIN)」が、グローバルでの認知強化に乗り出している。6月に行われた2025年春夏シーズンのパリ・メンズファッションウイーク期間に合わせ、マレ地区でブランド初の単独展示会を開催。9月には「OAMC」とのコラボレーションコレクションを発売するほか、25年春夏以降も注目度の高いコラボレーションを複数企画。クリエイティブチームにも海外スポーツメーカーやグローバルSPAのR&D経験者などが加わり、海外標準のブランド作りを進めている。

ゴールドウインでは、米VFコーポレーションとの契約で日本・韓国での商標権に限られている基幹ブランド「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」に続くオリジナルブランドの育成が成長戦略上の柱になっている。そのため「ゴールドウイン」や「ニュートラルワークス(NEUTRALWORKS.)」に注力しており、特に「ゴールドウイン」は、「10年後にグローバルで売上高500億円を目指す」(渡辺貴生社長)として、今秋以降、中国での出店も加速していく。

「ゴールドウイン」の24-25年秋冬物は、コラボレーションでは「OAMC」のほか、英の新進ブランド「J.L-A.L」と協業。「J.L-A.L」とは、「ゴールドウイン」の祖業であるスキーに着想したシェルジャケット(14万円前後を予定)やシェルパンツなどを企画した。「J.L-A.L」を手掛けるジャン=リュック・アンブリッジ(Jean-Luc Ambridge)は、「ゴールドウイン ゼロ」の立ち上げ時もタッグを組んでいた。

新本社内にショールーム開設

24年春夏から強化しているトレイルランニングカテゴリーでは、契約アスリートの米ディラン・ボウマン(Dylan Bowman)を富山のラボに招いて声を聞きながら開発したという超軽量シェルジャケット(Mサイズ104グラム、4万1800円)や、ウールと化繊を混紡した機能素材「ニッケ アクシオ」を使ったTシャツなどをそろえる。

祖業であるスキーや、アウトドア、アスレチックカテゴリーでつちかったR&Dの成果を街着に落とし込むライフスタイルのカテゴリーでは、防水透湿素材「パーテックス」を使ったシャツジャケットとパンツのセットアップや、「パーテックス」のマウンテンパーカなどを企画した。

東京本社を渋谷・松濤から北青山に今春移転したのに伴い、戦略ブランドと位置付ける「ゴールドウイン」「ニュートラルワークス」は、新本社内にショールームも設けた。

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