高島屋の2015年3〜8月期連結決算は、売上高(営業収益)が前年同期比101.8%の4497億円、営業利益が同113.1%の138億円、経常利益が同114.2%の162億円、純利益が同115.2%の110億円の増収増益だった。
増収の主な要因は、国内富裕層による特選、宝飾品の売り上げ増に加え、インバウンドによる免税品売上高が144億円と絶好調だったため。昨年通期の140億円を半年で超えたことにある。特に好調だったのが難波の大阪店で、宝飾品などの高額商品を中心に56億円に上った。これを受け、通期の免税品売上予測を300億円に上方修正した。木本茂・社長は「インバウンドが非常に好調。7日にオープンした日本橋店のタカシマヤ ウオッチメゾンの出展も、よいタイミングだった。また昨春からは各店舗に対応したバイヤーを増員しており、地域マーケットに密着した買い付けを行っている。地方郊外店については伸び悩みもあるが、今後も営業収益をしっかりと伸ばしていく」とコメントした。
16年2月期の連結業績予想は、営業収益が前期比102.2%の9330億円、営業利益が同106.2%の340億円、経常利益が同105.8%の380億円、純利益が同105.0%の237億円を見込んでいる。