連載「あの人もフジロック」、第2回に登場するのはモデルでファッションブランド「クレイミー(CRAYME,)」のクリエイティブ・ディレクターも務める菅野結以さん。
「フジロックは10年以上(コロナ禍で中止された2020年を除いて)欠かさず、なにがなんでも行っている!」と言い、会場内で行われるトークショー「フジロックコンシェルジュ」のMCも務める彼女にフェスファッションについて、また最も心動いたパフォーマンスについて聞いた。
これが私のフェスファッション
2023年
2022年
2021年
2019年
フジロックでこれが使える!
「ティーティーエヌイー」のサウナハット
「“日本初”のサウナブランド『ティーティーエヌイー(TTNE)』のバケットハット型サウナハットです。おしゃれなデザインなので街中でもかぶれるし、水をはじいてくれるから屋外フェスでも活躍間違いなし!私、熱波師でもあって、フジロック会場の隣にはサウナがあるので、このサウナハットを持って今度行ってみたいなぁと」。
“高濃度ビタミンC 3000mg”
「フジロックに臨む際、日焼け対策として“高濃度ビタミンC 3000mg”を朝晩飲んでいます。肌にももちろん日焼け止めを塗ってるんですが、汗で流れちゃうんですよね……。その点、こちらは体の内側から効いてくれ、ビタミンCを取ることで元気でいられる気がするんです」。
フェス音楽についても質問
このパフォーマンスに心打たれた
「1つと言われると本当に困っちゃうので、3つで良いですか!?
まずは2017年のエイフェックス・ツイン(Aphex Twin)。どしゃ降りの中でのライブで、曲の高まりに合わせて雨もさらに強まって。でも、その中で爆踊り!グリーンステージにギリギリまでいて、そのままMCを務める「フジロックコンシェルジュ」に汗まみれで登壇しました(笑)。
2つ目は、同じく17年のライ(Rhye)。スモークが焚(た)かれる中で「オープン」が流れ、そんな中を子どもたちが走り回って、まさにステージ名の通りの“フィールドオブヘブン”でした。
最後は、19年の石野卓球さん。レッドマーキーのトリでした。ライブは2時間ほど延長して、観客が疲れてどんどん脱落していく中、根性でついていきました。朝7時に終了したときには、完走した“同志”たちと肩を組んで健闘をたたえ合いました……。フジロックって“過酷さのその先”を見たくて行っているところがあると思っていて、それを象徴するライブでした」。
今年の注目アーティスト
「ノルウェー出身のガール・イン・レッド(girl in red)は、ぜひ見てみたいです!
それと、去年ルーキーアゴーゴーでパフォーマンスし、今年はジプシーアバロンに出演する北村蕗さんにも注目しています。北村さんはピアノ、ギター、ベース、フルートなど、たくさんの楽器を自ら演奏し、作詞・作曲も手掛けるマルチプレーヤー。透き通った声も魅力なんです」。
だからフジロックが好き♪
憧れのフジロックで仕事できるなんて!
「私は12年にフジロックに初参加しました。そのときの感想は、“なんでこれまで来なかったんだ!?”。以来、どんなに忙しくてもフジロックの期間だけはスケジュールを空けています。
同時に『いつかフジロックで仕事したい!』と言い続けて、16年にトークショー『フジロックコンシェルジュ』のMCに選んでいただきました。『フジロックコンシェルジュ』は毎日のライブ終了後(深夜)にスタートするプログラムで、出演アーティストをゲストに迎えたり、翌日に見るべきステージやフジロックの楽しみ方についてトークしたりしています。
今年の注目アーティストとして挙げた北村蕗さんも去年、『フジロックコンシェルジュ』で推させてもらったんです。実は、私が同トークショーでプッシュすると“売れる”というジンクスがあるんですよ!」。
“7月の苗場”にしかないマジックを求めて
「私、“7月の苗場”にしかないマジックがあると信じています。
一面の緑の中で行われるイベントは大雨が降ったり、思い通りにいかないこともあるけど、それが自然相手ということなのかと。それに“ずぶぬれハイ”で踊ることで、新たな感覚が呼び覚まされるんです。
フジロックを経験することでそれを共有することもでき、これもまた喜び。ぜひ、苗場でお会いしましょう!」。
連載「あの人もフジロック」とは?
今年も7月26〜28日に、新潟県の苗場スキー場で「フジロックフェスティバル2024(FUJI ROCK FESTIVAL 2024)」が開催される。「WWDJAPAN」も、この日本を代表する音楽フェスを大いに盛り上げるべく、新たな連載をスタートする。
内容はファッション&ビューティ業界の“フジロックな人”に、現地でのはじけた写真と共にフェスファッションを語ってもらったり、「これだけは持ってけ!」なグッズについて聞いたりするもの。「このパフォーマンスに心打たれた」や「今年の注目アーティスト」など音楽面も網羅する。