左から、「シャンパーニュ・ラリエ」のリフレクション“シリーズ”R.020”(9680円) 、1906年グラン・クリュのアイ村で創業
「シャンパーニュ・ラリエ(CHAMPAGNE LALLIER)」(以下、「ラリエ」)は、知る人ぞ知るシャンパンメゾンだ。同メゾンは、グラン・クリュ(特別な畑)に分類される数少ない村の一つであるアイ村で1906年に創業。伝統を守りつつ革新的なアプローチで醸造するシャンパンはフランスの星付きレストランやホテルで採用され、美食家に愛されている。
八芳園での“リフレクション”シリーズ“R.020”の発表の様子
セラーマスターのドミニク・ドゥマルヴィルによるプレゼンテーション
八芳園の庭に組み立て式茶室を設置し“R.020”を展示
ゲストにはウェルカムシャンパンが振る舞われた
「ラリエ」は6月、東京・八芳園で2021年にセラーマスターに就任したドミニク・ドゥマルヴィルによる初のブレンドチ“リフレクション”シリーズの“R.020”の発表を兼ねてイベントを開催した。“リフレクション”とは、複数のマルチ・ビンテージでありながら中核となる収穫年のブドウにフォーカスした「ラリエ」のシグニチャーシャンパンだ。“R.020”は、実りの多かった20年に収穫されたブドウを81%使用。花の香りと柑橘系の香りが特徴で、“ピュア”“フレッシュ”“深み”“凝縮感”という4つの要素をバランスよく表現している。八芳園の緑豊かな庭には、釘を使わずに木を組む「組子」の伝統工芸とLEDなどの先端技術を組み合わせて作った組み立て式茶室を設置し“R.020”を展示。来日したドゥマルヴィルが、開発のエピソードや日本への思いなどについて語った。
シャンパン5種類と和食の華麗な競演
料理長が腕を振るった特別メニューとシャンパンのペアリングを楽しむゲスト
先付けのウニ殻盛り。“R.020”のキャラクターを引きだすシンプルな料理
和と様の要素を融合した前菜には“ロゼ”をペアリング
海の幸には“ブラン・ド・ブラン”をペアリング
ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領と岸田文雄首相が会食した「壺中庵」では、5種類の「ラリエ」のシャンパンとペアリングしたコース料理を提供。シャンパン=乾杯のためのドリンクいうイメージが強いと思うが、実は万能。和・中・洋、さまざまなタイプの食事からデザートまで楽しめる懐の深さがある。シグニチャーであるリザーブワインをブレンドした“R.020”、ラズベリーのようにフレッシュな“ロゼ”、花の香りを感じさせるシャルドネ100%の“ブラン・ド・ブラン”、動瓶やデゴルジュマン(澱抜き)を手作業で施した複雑な味わいの“ウヴラージュ”、余韻のある14年収穫のビンテージ“ミレジム グランクリュ”の5種類に合わせて、料理長がオリジナルメニューを考案し、腕を振るった。
繊細な泡立ちは和食との相性バッチリ
カニからカモまで多岐にわたる食材を使用した前菜には、さまざまな料理と相性の良い“ロゼ”を、ハモやエビのお造りにはミネラル感と華のある100%シャルドネ種を用いた“ブラン・ド・ブラン”を合わせた。先付けのウニや鮨といったシンプルな食材の旨みを引き立てるのは、繊細かつ深みのある“R.020”。美しい見た目と上品な味わいの和食には、泡立ちが優しくエレガントな「ラリエ」のシャンパンは相性抜群だ。
複雑な味わいと重厚感で引き出す味の相乗効果
ペアリングに登場した「ラリエ」のシャンパン。左から、“ロゼ、“ブラン・ド・ブラン”、“ウヴラージュ”、“ミレジム 2014”
ペアリングしたシャンパンについて語るドゥマルヴィル
山海の幸(ノドグロの西京味噌焼き)には逸品“ウヴラージュ”をペアリング
里山の幸(里山和牛のロースト)には、7年以上熟成した“ミレジム”がぴったり
コースの後半のリッチでコクのある料理には、長年熟成させた深みや複雑さがあるシャンパンを合わせることで、赤ワインとはまた違った味の相乗効果を感じられる。ノドグロの西京焼きに究極の逸品と呼ばれる“ウヴラージュ”をペアリングし、味噌の深みをまろやかにまとめる。添えられた花ズッキーニのフリットとの組み合わせは、まさに至福の味わい。わら焼きで薫り付けした和牛のローストの黒酢ソース添えには、熟成チーズと合う“ミレジム”がふさわしい。その熟成された深い味わいと重厚感は、しっかりとした和牛のうまみに寄り添うかのような味わいだ。
今回のイベントで再認識したのは、繊細な味わいの和食とシャンパンの相性の良さ。特に「ラリエ」の細やかな泡立ちと、華やかさがありながらも落ち着いた味わいは、さまざまな日本食の旨味を引き出してくれる。「ラリエ」は、フレンチから日本食まで、美食家を満足させる食の体験を約束するシャンパンと言えるだろう。