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オンワードHDの2月決算は営業利益15.8%減

 オンワードホールディングス(HD)の2014年2月期連結決算は、売上高2790億7300万円(前期比108.0%)、営業利益94億2200万円(同84.2%)、経常利益 122億1100万円(同91.1%)、純利益46億5800万円(同103.4%)と増収ながらも、営業利益・経常利益ともに2ケタ減益となった。円安で仕入れ原価が膨らんだほか、消費環境の不安定さからレディス主力ブランドの売り上げが低迷し、在庫評価損の増加を招いたことが主な要因。

 馬場昭典オンワード樫山社長は「近年は、働く女性が増え、さまざまなライフスタイルがある。これは多様なチャンスでもある。これからのキーワードは『本物』『大人』『上質』『洗練されたスタイル』。本物という価値を、リーズナブルな価格で提供していくことが使命だ」と語った。15年2月期は、売上高2907億円(同104.2%)、営業利益123億円(同130.5%)、経常利益137億円(同 112.2%)、当期純利益54億円(同115.9%)の増収増益を見込む。

 団塊ジュニア世代をターゲットに、「23区」や「組曲」「自由区」「五大陸」といった基幹ブランドの強みをさらに発揮する。また、「J.プレス(J.PRESS)」「ジョゼフ(JOSEPH)」などグループ資産を活用しつつ、インターナショナル戦略に本腰を入れる。さらに、ショッピングセンターなど新流通事業の拡大として、既存ブランドの強化や、ライフスタイル提案型大型ショップの開発を強化する。

 とくに、今年3月14日にららぽーとトウキョウベイに1号店をオープンした「シェアパーク」は予想以上の好スタートを切っており、2016年春には、先般土地を取得した代官山に大型路面旗艦店をオープンする。飲食店の併設などを含めて、ライフスタイル提案やブランド発信力の強化を図る。

 また、Eビジネスのさらなる拡大を図る。14年2月期には54億円(同142%)だったものを、今期は70億円、17年2月期には100億円に拡大するとともに、リアル店舗への送客などを含めて、オムニチャネル化を深耕する。

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