ライトオンの2014年8月期第2四半期決算は連結で、売上高415億2800万円(前年同期比93.3%)、営業利益20億7900万円(同72.8%)、経常利益20億5200万円(同73.1%)、当期純利益10億4400万円(同68.4%)の減収大幅減益となった。主な要因は、慢性的な値下げ販売ロスによる売上総利益の減少。既存店売上高の前年比は93.0%となっており、特に秋と春には天候不順が重なったことで、月別の売上高は10月が88.1%、2月が87.6%と大きく低下。既存店の客数は95.0%、客単価は98.0%といずれも前期を下回る結果となった。
期中は、主力商品である「リーバイス(LEVI'S)」などの人気ブランドジーンズやPBの機能的なジーンズを充実させた。PBの「バックナンバー(BACK NUMBER)」のスピンオフ版として開発した新業態のライフスタイルストア「バックナンバー」を、2013年12月にイオンモール幕張新都心店(千葉県)で第1号店をオープン。加えて主力の「ライトオン」を中心にその他の店舗でも14店舗を出店し、効率化を図るため10店舗を閉店した。今期は、「ライトオン イーエックス(RIGHT-ON.EX)」などのブランドを拡充し、従来のターゲット層よりも若い層向けにアプローチするほか、「ライトオン」や「バックナンバー」などの店舗を中心に出店を進め、2014年8月期末時点で496店舗に到達させる。また、売れ筋の商品を逐一把握しスピード感をもって投入するなど、店舗レベルの施策も積極的に行なう。
横内達治ライトオン社長は「大きな失敗はしていない。ブランディングの確立をさらに強力に進め、売り場ディスプレイや在庫効率の改善で今後収益性はアップしていくはずだ」と語った。通期は売上高800億円(前年同期比95.8%)、営業利益22億7000万円(同64.2%)、経常利益22億円(同64.4%)、当期純利益7億8000万円(同46.4%)を見込む。