松屋の2015年2月期連結決算は、売上高が816億3000万円(前期比108.1%)、営業利益が21億7900万円(同143.1%)、経常利益が22億7400万円(同144.8%)、純利益が13億400万円(同97.7%)だった。一昨年9月にリニューアルした銀座店の売上高は647億1400万円(同109.5%)、浅草店は61億6700万円(同97.0%)で、単体では営業利益、経常利益ともに過去最高益になった。銀座店はリニューアル効果や増税前の駆け込み需要、訪日外国人によるインバウンド需要などが売り上げを伸ばした。
免税品の売り上げは売上高全体の10%を超えており、前期比2.5倍になった。国内の富裕層、インバウンドともにラグジュアリー・ブランド、化粧品、時計をはじめとする宝飾が特に好調。帯刀保憲・常務執行役員によると、国内アパレルブランドは4〜12月まで苦戦したが、現在は復調傾向で、今後も特設スペースやプロモーションスペースを活用した打ち出しを行うという。また、昨年改装した食料品フロアの洋菓子ゾーンも2ケタ近く売上高が増加した。
今期は、銀座店で訪日外国人に人気の「バオ バオ イッセイミヤケ」を5月1日に1階にリニューアルオープンするほか、秋にはメンズフロアを大幅に改装する。また、輸入販売業を行う北欧テーブルウエアブランド「イッタラ」も出店を拡大するという。