米国発D2Cビューティブランド「グロシエ(GLOSSIER)」はこのほど、NPOのプロジェクト・ブラックボード(PROJECT BLACKBOARD)とアーティストのナ・チャインクア・ラインドルフ(Na Chainkua Reindorf)と協業し、ニューヨーク・イーストビレッジのトンプキンス・スクエア・パークのバスケットボールコートを改装した。地元のコミュニティーと駆け出しのアスリートを支援する目的だ。
テープカットセレモニーに参加したWNBAコミッショナーのキャシー・エンゲルバート(Cathy Engelbert)は、「このようなプロジェクトは、少女たちがバスケットボールをプレーする機会を与え、スポーツに親しみを持つことに寄与する」と述べる。
2020年からWNBAのパートナーである「グロシエ」のカイル・レアヒ(Kyle Leahy)最高経営責任者(CEO)は、「『グロシエ』の使命は、世界の美の価値観を変えることだ。商品開発などを通して使命にコミットしているが、最も重要なのはコミュニティーに参加し、日常にある美を祝福することと考え、今回のバスケットボールコートの改装に携わった」と話す。昨年の夏にはWNBAアスリートを起用した“ストレッチ フルイド ファンデーション”のキャンペーンをイーストビレッジのコートで撮影し、20年には“スカイウオッシュ アイシャドウ”のフェイスとしてラインドルフを起用した。
ラインドルフはガーナ出身で、プエルトリコを拠点に活動するアーティストだ。22年、ベネチア・ビエンナーレ国際展覧会に出展。今回のプロジェクトでは、西アフリカにインスパイアされた配色とシンボルでコートを彩った。「コートには、私の全ての絵に現れる目を描いた。目は過去を振り返ることの象徴であり、さまざまな状況で自己主張する強い女性を表現している」と語る。
メリーランド州で育ち、17年にWNBAに加わって以来コネチカット・サンでプレーするブリオナ・ジョーンズ(Brionna Jones)は、若いアスリートにとって地元の公園は技術だけでなく情熱を培う上で重要な役割を果たすと考える。「私も子どもの頃、兄弟と地元の高校の公園に足を運び、一緒に遊んだ。そこでバスケットボールの楽しさと喜びを覚えた」と、アスリートを目指すに至った経緯を振り返った。