しまむらの2016年2月期決算は、営業利益が前期比108.4%の399億円だった。ワイドパンツやニットベスト、コーディガンなどのトレンドアイテムを効果的に打ち出したことで、全体の売上高は同106.7%の5460億円で、既存店は同104.7%。売上高の8割を占める「ファッションセンター しまむら」が同106.5%、キッズ・ベビーの業態「バースデイ」が同123.5%に対して「アベイル」は同99.1%だった。純利益は同106.3%の247億円。
店舗数は現在海外を含めて2015店になった。野中正人・社長は「節目の2000店舗を超えて、従来の仕組みから変えることを重視した1年だった。しかし結果は道半ばといったところ。やっと増収増益にはなったが、まだまだ不本意な成績だ。16年度はさらに大胆に進化していきたい」と語り、具体策については「3000店舗体制に向けて、組織運営とコンピューターシステムを新しくする。対応スピードを上げるために人員を増員し、積極出店の姿勢を継続する。衣料品の市場が縮小する中、われわれにとっては領土拡大のチャンスと捉え、全業態とも都市部に限らず全国での出店に注力していきたい。直線距離2キロメートルほどの至近距離であれば、出店の形態が異なれば出店の可能性を探っていきたい」と話した。
17年2月期は店舗数2080店舗を目指し、売上高5742億円(前期比105.2%)、営業利益462億円(同115.8%)、純利益306億円(同123.7%)を見込む。