ゴールドウインは、1975年から販売してきた米「チャンピオン」ブランドのライセンス契約を15年12月で終了し、16年3月末には契約元のヘインズブランズ ジャパンに事業譲渡する。直営店8店や卸売りの商品在庫を譲渡し、従業員の移籍も検討する。
同ブランドは日本では長年、カジュアル流通を米国資本のヘインズブランズ ジャパン(旧・日本サラリー)、スポーツ流通をゴールドウインの2社体制で販売してきた。1990年代前半には200億円以上を売り上げるゴールドウインの基幹ブランドであったが、近年は「ナイキ」「アディダス」などグローバルブランドの攻勢などで、50億円程度まで縮小し、赤字が続いていた。西田明男ゴールドウイン社長は「契約更新も見据えた上でヘインズブランズ ジャパンと協議していたが、ライセンシーとしての収益確保が難しかったことに加え、最近は(スポーツウエアだけでなく)スエットなどライフスタイルウエアを基軸にした当社の販売戦略がヘンイズブランズと重複するようになってきた」とその背景を語った。