三越伊勢丹ホールディングスは、六本木の東京ミッドタウンに出店するサテライト店の名称を「イセタンサローネ」に決定し、4月3日にオープンする。品そろえはウィメンズに特化。富裕層も多く住む東京ミッドタウンの周辺エリア(港区など)を戦略的マーケットと位置付け、伊勢丹新宿店のサロン的役割を持たせて顧客接点を増やす。店舗デザインは現代美術家の杉本博司と若手建築家の榊田倫之が手掛け、日本の美意識やアートを感じさせる空間にする。30平方メートルの個室サロンや大型フィッティングルームなど最上級のサービスを提供するとともに、免税手続きも完備して外国人観光客も呼び込む。
「イセタンサローネ」は東京ミッドタウンで現在、期間限定営業中の「メルセデス・ミー」の跡地に入る。売り場は2層で約900平方メートル。ストアコンセプトは「MD(商品)とアートの融合」。高感度な独自編集とウィメンズのファッション編集と、日本の伝統的素材による空間編集とを融合する。1階のプロモーションスペースでは、伊勢丹のオリジナル商品やセレクト商品をユニークな演出で提案する。同スペースには「メゾン マルタン マルジェラ(MAISON MARTIN MARGIELA)」「ハイク(HYKE)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」「カルヴェン(CARVEN)」などが参加する予定。メイン売り場である2階は、婦人服・婦人靴、コスメ、フレグランスなどをそろえる。婦人服では「サカイ(SACAI)」「ディースクエアード(DSQUARED2)」「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」「マメ(MAME)」など、婦人靴では「マノロ ブラニク(MANOLO BLAHNIK)」「セルジオ・ロッシ(SERGIO ROSSI)」「ピエール アルディ(PIERRE HARDY)」「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」などを扱う。