ワールドの2013年4〜9月期連結業績は、純損益が23億円の赤字(対前年同期は39億円の赤字)だった。経常損益、純損益ともに赤字幅は改善されたものの、主力業態の減収が響いた。「インディヴィ」などの百貨店向けキャリアブランド、「ハッシュアッシュ」「ザ・ショップTKミクスパイス」などのSC向けファッションコモディティ業態の販売不振が重なって、売上高は同94.6%の1483億円。販管費を60億円削減したことで営業損益は2億円の黒字(同23億円の赤字)に転換したが、経常損益は11億円の赤字(同39億円の赤字)で着地した。
寺井秀藏・社長はとりわけSCでは外資SPA、セレクトショップ、ロードサイド専門店の参入によって競争が激化しているとし、「『ハッシュアッシュ』『サンカンシオン』『ザ・ショップTKミクスパイス』などは2000年以降SCの発展とともに成長したが、徐々に鮮度が希薄化した。今秋からは『ハッシュアッシュ』でリニューアルに取り組み、ここでの反応を見て、順次テコ入れしていく」と話した。
【関連記事】
■ワールド3月期、18年ぶり最終赤字