サザビーリーグは、デンマークのゼブラ社(コペンハーゲン)が手掛ける低価格雑貨店「タイガー」の日本事業に関して正式契約を結んだ。7月1日付でゼブラ社の日本法人ゼブラジャパン(大阪)は、サザビーリーグを引受先にした第三者割当増資を実施。サザビーリーグはゼブラジャパンの発行株式の50%を取得し、ゼブラジャパンはゼブラ社とサザビーリーグの共同出資による合弁企業になった。CEOにサザビーリーグの山本浩丈・執行役員が就任したほか、同社から社員2人を派遣された。今後は全国主要都市の路面店、商業施設や駅ビルを中心に300〜500�u前後の店舗を出店する。今年度中に東京1号店を開き、中長期的には50店まで店舗を広げる。また物流インフラの整備によって品揃えを拡充し、欧州の店舗と同様の規模で商品提案する。
「タイガー」は1995年創業。北欧デザインのバラエティ豊かな雑貨を、日本円で100〜500円の低価格で提供することで支持を集め、現在では欧州を中心に19ヵ国で220店以上の店舗を運営している。2012年に全額出資の日本法人を設立し、同年7月にアジア初の店舗を大阪・アメリカ村にオープン。同店はオープン直後から大勢の客が殺到し、あっという間に在庫がなくなり、一時休業に追い込まれて話題になった。進出1年で店舗はアメ村店1店に留まっており、店舗開発と物流インフラが課題と言われてきた。新体制によってサザビーリーグのネットワークを活用し、事業拡大にアクセルを踏む。