南米やアジアの衣類・雑貨のSPA(製造小売り)を展開するチチカカ(横浜市、木南仁志・社長)は、都心出店を強化する。これまで郊外のショッピングモールを中心にしてきたが、東京・原宿のキャットストリートに24日開く旗艦店「チチカカ エシック」を契機に、都心のファッションビルや路面店などの開拓を本格化する。1977年に南米の民芸品の専門店として創業したチチカカは、2007年にヴィレッジヴァンガードコーポレーションの傘下入りして以降、急成長を遂げている。08年3月期に店舗数28店で売上高8億円だったが、今期は100店58億円になる見通し。積極的な出店に加え、東日本大震災時の閉鎖店舗を除けば、既存店の売上高は55ヵ月連続で前年実績を上回り続けている。南米やアジアの民族柄や伝統技術を日本のリアルクローズに落とし込んだファッション提案ともに、売り上げの5%を生産者に還元する仕組みが社会貢献に関心の高い層の支持を集めている。