ファッション

【インタビュー後編】クール・ジャパンファンド600億円の使い道を太田社長に直撃!

 クール・ジャパンファンドに出資しているファッション関連企業は三越伊勢丹ホールディングス、高島屋、エイチツー・オー リテイリングの3社がそれぞれ5億円ずつ。松屋の常務執行役員から同ファンドに転じた太田伸之・社長は、「もちろん今後はアパレルメーカーからの出資も増やす。現在でも数社と話が進んでいる。意外だったのは、クール・ジャパンというとアニメやゲーム、マルキューやアキバ系ファッションのことだと勘違いしている人が思った以上に多かったこと。オシャレでリーズナブルな文房具や食器、ストリートファッションだってクール・ジャパンだというと、関心を持つ企業も多い。"地方発世界に"っていうプラットフォームにしたいし、ビッグネームじゃなくても例えばラーメンみたいなB級グルメだって大きなマーケットがあると思う」という。

 今後有力だと思うファッションについては「僕が注目しているのは、きちんと日本のクラフツマンシップを吸い上げて作っているようなブランド。開所式でショーを行なった『ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)』や、裏原宿系のカジュアルなブランドも面白い。そういったブランドを、どの層に、どう見せていくかを考えたい。面白くて革新的なプロジェクトを生み出すために、プロダクトデザイナーや広告、デジタル系などさまざまな分野のトップクリエーターで構成する"アドバイザリーボード"も作る予定」

【インタビュー前編】クール・ジャパンファンド600億円の使い道を太田社長に直撃!

【関連記事】
■"地方発世界へ"、総額約600億円の官民ファンドクール・ジャパンファンドが活動開始!
■三越伊勢丹がNYコレ期間中にポップアップストア、クール・ジャパン戦略推進事業で

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。