近鉄百貨店は1日、現在建設中の旗艦店「あべのハルカス近鉄本店タワー館」(大阪・阿倍野)の開業日を6月13日にすると発表した。来年春に開業する「ウイング館」と合わせて営業面積は10万�u(地下2階・地上14階)になり、松坂屋名古屋店を抜いて日本一の広さの百貨店が誕生する。専門店部分を含めて全館開業の初年度は、来店客数4500万人、売上高1450億円(2013年度の見通しは1040億円)を計画する。売り場は百貨店ゾーン6割、専門店ゾーン4割で構成し、既存の中心顧客であるシニアだけでなく、ミセス、キャリア、ヤング、ファミリー、男性などの幅広い新規顧客を狙う。また、来店者がくつろげる広場を多く設置するとともに、子どものための施設や市民団体によるコミュニティ活動の拠点を設けるなど、営業面積の約25%を非物販スペースにした。会見した飯田圭児・社長は「買い物が目的でなくても立ち寄れる"街のような場"を実現し、日本一滞留時間の長い百貨店を目指す」と話した。
「あべのハルカス近鉄本店」は、近鉄グループが阿倍野駅で来年春の完成を目指して建設中の複合施設「あべのハルカス」の核テナントになる。高さ300mは日本一の超高層ビルで、近鉄本店のほか、オフィス、ホテル、美術館などが入り、大阪の新しいランドマークとして注目されている。
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