バレンシアガは、前クリエイティブ・ディレクターのニコラ・ゲスキエールとスタイリストのマリー・アメリー・ソーヴェに700万ユーロ(約9億1000万円)の損害賠償を要求している。同社は、ゲスキエールが、ファッション誌「システム」のインタビューで、バレンシアガ社に対して批判的なコメントをしたとして告訴した。
2012年11月に、バレンシアガとゲスキエールは"両者合意のもと、契約を終了する"と発表し、ゲスキエールは同月末に同社を去った。
バレンシアガが提出した法廷文書には「デザイナーが雇用主を批判し辞任を正当化するのを許さない」と
記されている。また、同文書によると、当時のグッチ・グループ(現ケリング)は01年、バレンシアガが買収した際に彼保有の同社株式10%に対して3200万ユーロ(約41億6000万円)を支払い、さらにこの文書には、最後の契約更新時に660万ユーロ(約8億5800万円)を支払ったとある。
関係者の間ではゲスキエールがLVMH モエヘネシー・ルイ ヴィトンと自身のブランドを立ち上げるか、傘下ブランドのクリエイティブ・ディレクターに就任する話し合いをしているという憶測が飛んでいる。
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