イタリアのシューズブランド「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」は7月24日、ポール・アンドリュー(Paul Andrew)がクリエイティブ・ディレクターに就任することを明らかにした。同ブランドがクリエイティブ・ディレクターを擁するのは、2015年の契約に基づきケリング(KERING)離れて以降、初めて。ブランドは現在、ランバングループの傘下にある。アンドリュー新クリエイティブ・ディレクターによるファースト・コレクションは、2025-26年秋冬の予定。9月に発表する25年春夏コレクションは、引き続きデザインチームが手掛ける予定だ。
アンドリューは「ダナ キャラン ニューヨーク(DONNA KARAN NEW YORK)」や「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」などでキャリアを積み、2013年には自身の名前を冠にしたウィメンズのシューズブランドを始動。16年には、祖業がシューズの「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO. ブランド名は当時)」のウィメンズシューズのデザインディレクターに就任し、最終的には同ブランドの全プロダクトのクリエイティブ・ディレクターに就任した。
一方の「セルジオ ロッシ」は、フランチェスコ・ルッソ(Francesco Russo)やアンジェロ・ルジェリ(Angelo Ruggeri)が同職を担ってきたが、ケリングを離れてからは創業デザイナーのアイデンティティーを蘇らせることに注力していた。踏まえヘレン・ライト(Helen Wright)セルジオ ロッシ最高経営責任者は、アンドリューに対して「ブランドの伝統への深い敬意と、多様なオーディエンスへの理解、何よりも今日、そして明日の『セルジオ ロッシ』ウーマンのイメージを捉える活気ある創造性をもたらすだろう」との期待を寄せた。
アンドリュー新クリエイティブ・ディレクターは、「世界的に名高いシューズメイキングハウスにクリエイティブ・ディレクターとして迎えられたことは、大変嬉しく光栄。独自の革新性と高度なテクニックの精神をさらに発展させていきたい」との意気込みを示した。