三井不動産は16日、大阪府吹田市の大型複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」を19日の全面開業に先駆けて関係者に公開した。1970年に大阪万博が開かれ、後に遊園地が営業していた丘陵地を再開発したもので、ショッピングセンター(SC)のららぽーとEXPOCITYと8つのエンターテインメント施設で構成。ららぽーとの店舗面積は約7万1000平方メートルで305店舗が入る。エンタメ施設は、大阪の人気水族館「海遊館」と協業した生物ミュージアム「ニフレル」、NYの街角や航空機などのセットでネイティブスピーカーを相手に英会話を学べる体験型英語学習施設「オオサカ イングリッシュビレッジ」、ポケモンを通じてコミュニケーションスキルを学ぶ「ポケモンEXPOジム」など、話題性のある施設を誘致した。
売上高目標はSCとエンタメ施設を合わせて約600億円。だが、エンタメ施設による国内外からの集客と世帯収入が多い北摂エリアの立地優位性を生かせば、さらなる上積みが可能と見られており、「いずれは当社でトップクラスのSCにしたい」(菰田正信・社長)と期待は大きい。同社が運営し、リージョナルショッピングセンター(広域型SC=RSC)で売上高首位のラゾーナ川崎プラザ(15年3月期で767億円)の規模に迫れるか、注目されている。
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