三井不動産は3日、大阪・万博記念公園に建設中の商業を中心とした複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」の開業日を11月19日と発表するとともに、テナントの顔ぶれを明らかにした。同社がフラッグシップモールと位置付ける商業施設「ららぽーとEXPOCITY」(店舗面積7万1000平方メートル、店舗数305店)には、日本最大級の「ポロ ラルフローレン」旗艦店、大手セレクトショップの「ビームス」「シップス」、ジュンがナイキと協力した新業態「ナージー」、「ロンハーマン」のコンセプトストア「RHC」、国内で5年ぶりの新規店となる「アバクロンビー&フィッチ」など、RSC(広域型ショッピングセンター)としてはやや高めの価格のファッションテナントを充実しているのが特徴だ。すでに発表している通り、教育とエンターテインメントを融合した"エデュテイメント施設"など8つの体験型施設を併設しており、買い物以外の客も国内外から誘致する。年間来場者数1700万人を計画する。
同施設は1970年の大阪万博跡地の遊園地エキスポランド(09年閉園)を再開発したもので、岡本太郎の「太陽の塔」や今秋開業するガンバ大阪の本拠地「(仮称)吹田市立スタジアム」と隣接する。世帯収入が多い北摂エリアに立地しており、梅田などに買い物に行くようなミドルアッパーの顧客を集客し、教育熱心な子育て世代をエデュテイメント施設に呼び込もうとしている。3日に都内で行われた会見に登壇した三井不動産の菰田正信・社長は「45年前の(万博の)熱気と賑わいを再現したい」と話した。関東に比べて関西での「ららぽーと」ブランドの認知度は低いが、同施設を「ららぽーとTOKYO-BAY」「ラゾーナ川崎プラザ」と同等のフラッグシップモールに育て上げ、今後の新規出店につなげる考えだ。
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