インド最大のオンライン小売フリップカートが5月22日、同業のアパレル専門eコマースのミントラを買収した。買収額は不明だが、ミントラは過去、企業価値を3億7000万ドル(約373億7000万円)と査定されている。ミントラはあくまで単独の企業として存続し、最高執行責任者(COO)のムケシュ・バンサルがフリップカートの役員としてファッション部門のトップを兼任する。今回のM&Aは、昨年インド市場に進出したアマゾンへの対抗策と考えられている。また、ファッションビジネスは、フリップカートが2年前に部門を設けて以来力を注いでいる分野。近い将来には約1億ドル(約101億円)をファッションビジネスに投資する。
インドのeコマース市場は2013年に前年比188%の成長を遂げ、160億ドル(1兆6160億円)の規模となった。国内にはインターネットユーザーがおよそ2億人存在し、そのうちの8900万人はオンラインショッピングサイトを利用すると考えられている。