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柳井FR社長が母校早稲田に3億円寄付、「国際青年交流センター」構想の実現目指す

 ファーストリテイリングの柳井正・会長兼社長は、母校である早稲田大学が来年4月に開設予定の国際学生寮「早稲田大学中野国際コミュニティプラザ」(以下、中野国際プラザ)に個人として3億円を寄付することを発表した。


 柳井社長は早稲田大学政経学部の卒業生(1971年卒)。20年来の友人であり、私財(1億元=約13億円)を投じて、国際学生寮「日中青年交流センター」を中国5大学で開設中の、曹其�縺iローランド・チャオ)永新企業有限公司副会長の活動に共鳴したのが直接のきっかけ。


 曹副会長は、香港を拠点に「アンテプリマ」などを手掛ける荻野正明フェニックスグループホールディングス・チェアマンら、香港の実業家グループの4〜5人を中心に、500万〜1000万ドルのファンドを起動資金として集め、中野国際プラザに1億円を寄付するとともに、早稲田を起点に「国際青年交流センター」として全国に発展・拡大させたい考え。民間交流を促進することで、日中関係など国際関係を改善させるとともに、グローバルに活躍するリーダーの育成を目指す。


 柳井社長の話:「二十数年前、香港で初めてビジネスをしたのがチャオさんの会社だった。取引ではすべて契約書を交わし、英語でやりとりするなど、勉強になったし、世界を相手に商売したり、製造メーカーでありながら小売りをするなど、ビジネスには国境も業界も際(キワ)がないことを学ばせてもらった。また、東日本大震災の際にも日本国民に対して、香港、中国の取引先の方々から義援金をいただいたので、何らかのお返しをしたいと思っていた。早稲田の母校にもお返しをしたいと考えていた。チャオさんから話があった時に、私も中国と日本が敵対し険悪さが継続するのは危険だと悶々と感じていた。そういうときに話をいただき、早速、鎌田総長に話をしたところ、中野の構想を持っているという。すごい縁とタイミングがあった。すばらしい友好センターを作ってもらいたい。日本と中国や海外から来た青年たちが、寝起きを共にし、一緒に生活する。何にもましてすばらしい経験になると思うし、考えるだけでもワクワクする。日本、香港、中国への恩返しだ。服を作って服を売るには、社会の平和と繁栄が不可欠だ。平和と繁栄を祈念したい」。

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