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J.フロントリテイリングの14年2月期は売上高、利益ともに過去最高を更新

 J.フロントリテイリング(JFR)の2014年2月期連結決算は、売上高1兆1463億1900万円(前期比104.9%)、営業利益418億1600万円(同135.5%)、経常利益405億200万円(同125.8%)、純利益315億6800万円(同159.9%)となり、売上高は2期連続、営業利益及び経常利益は4期連続の増収増益を記録した。なお、ピーコックストア株の売却により、約185億円の特別利益を計上した。
 

 百貨店事業は、株価上昇を背景とした資産効果や景気回復による期待感で、高額商品が好調に推移。さらにオムニチャネルの取り組みとして、ネットで注文した商品を実店舗や自宅で受け取れる「クリック&コレクト」を一部でスタートさせた。一方で松坂屋銀座店、松坂屋上野店南館が建て替えのため全館閉店したものの、売上高7689億2800万円(同102.5%)、営業利益229億8000万円(124.4%)の増収増益となった。

 パルコ事業は、将来に向けて都心部の事業拠点拡大を積極的に推進。福岡や仙台への新規出店を決定したほか、渋谷や名古屋、広島などの基幹店で、新業態のショップやエリア初出店のブランドなどを軸として大規模な改装を実施し、売上高2682億9200万円(同94.6%)、営業利益120億1700万円(103.7%)となった。なお、前年の連結対象期間は12年9月からの半年間であり、通年の実質ベースでの比較では売上高は同100.3%、営業利益は同112.7%となる。

 15年2月期の決算は、松坂屋銀座店の閉店や消費税率引き上げの影響もあって、百貨店事業は7656億円(同99.7%)と減収を見込むが、パルコ事業を2770億円(同103.4%)見込むほかコスト削減を進めることで営業増益を確保する。売上高1兆1720億円(前期比102.2%)、営業利益430億円(同102.8%)、経常利益410億円(同101.2%)、当期純利益190億円(同60.2%)を見込む。

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