J.フロント リテイリングの2013年2月期決算は、本業の儲けを示す営業利益が前期比142.9%の308億円だった。下期からパルコを連結子会社化したことが収益を押し上げ、中期経営計画で掲げた営業利益の目標を1年前倒しで達成した。売上高は同116.1%の1兆927億円、経常利益は同140.4%の322億円。純利益は、前期は法人税引き下げに伴う税金費用の調整によって大幅な増益だったが、これがなくなったため同64.8%の121億円だった。主力の大丸松坂屋百貨店も売上高が同102.6%の6605億円。当期は小型店の大丸長田店と食品の大丸ららぽーと横浜店を閉店したが、昨年10月に増床オープンした大丸東京店が伸長したことと、主力店が堅調だったことが寄与した。販売管理費率を0.7ポイント圧縮したことで、営業利益は同135.8%の154億円になった。