米パーソナルケアブランド「ローシュガーリビング(RAW SUGAR LIVING)」はこのほど、ペット用ライン“ファーキッズ”をD2Cで発売した。2種のシャンプー&コンディショナーとワイプ(各14.99ドル=約2000円)をラインアップする。
ナイアシンアミドやオートミール、カモミールエキスなどの有効成分と、pHバランスを整えるリンゴ酢、消臭効果のあるベーキングパウダーを配合。ラバーキャップは、スクラブやマッサージツールとしても使えるブラシ仕様だ。同ブランドの大人用・子ども用ラインと同じコールドプレス製法、フタル酸エステル・硫酸塩フリー処方を採用した。
ペットケア産業は2023年に1470億ドル(約21兆3150億円)を突破し、30年までに2500億ドル(約36兆2500億円)を超えると米国ペット用品協会は予測している。マイケル・マーキス(Michale Marquis)最高経営責任者(CEO)は、「ペット用ラインのローンチの背景には、マーケティング戦略と、ペットや動物への愛情の両方がある」と話す。「“キッズ”ラインについて消費者と話す中で、冗談混じりに『私にも子どもがいるよ、四つ足のね』という発言があった。それが、子ども用ラインの延長としてのペットケアというアイデアをもたらした」と続ける。子ども用ラインは21年にローンチし、2000万ドル(約29億円)を売り上げている。
小売業者は大人・子ども用シャンプーの隣に陳列することを拒否
同ブランドは、全国約3万8000店舗のターゲット(TARGET)、ウォルマート(WALMART)、CVSファーマシー(CVS PHARMACY)、コストコ(COSTCO)で、大人用と子ども用商品の隣にこの商品を並べたいと相談した。しかし賛同を得ることは難しく、ペット用品の陳列棚を提案されたという。そこで、D2C販売に踏み切った。23年に発売した“グロウ プロ シャンプー”に続く、同ブランド最大、そして2番目のD2Cラインだ。
「ローシュガーリビング」は14年にターゲットでローンチし、8年かからずして1億ドル(約145億円)以上のビジネス規模に成長。マーキスCEOによると、23年の売上高は2ケタ成長という。同氏は、今後数年以内に、ペット用ライン“ファーキッズ”を含む子ども向けビジネスの売り上げが1億ドル(約145円)に達すると予想している。