毎年激戦となるヘアカラー部門は、ウエラ プロフェッショナルの「イルミナカラー(ILLUMINA COLOR)」が1位に輝いた。同ブランドは2015年の発売以来日本のヘアカラーシーンをけん引し、2022年のヘアサロン版ベストコスメで3位、23年で2位と、美容師から支持され続けるブランドとして成長している。今回の躍進を後押ししたのは、23年夏に発売したベージュ系の“L.A.コレクション”と、24年夏に発売したグレー系の“アーバンスカイコレクション”だ。ハイトーンカラーからベージュ系、グレー系へと移行するトレンドに先駆けて発売することで、サロン現場のニーズに見事に応えた。2位は、ナプラの「エヌドット(N.)ルフレカラー」と、ミルボンの「オルディーブ アディクシー(ORDEVE ADDICTHY)」が同率で受賞した。「ルフレカラー」は22年の発売ながら、今回が初のランクイン。“今、美容師が求めている色のニーズに細かに応える”姿勢が徐々に評価され、ブラントとして着実に信頼度を上げている。「オルディーブ アディクシー」は、票を入れた美容師の大半が「発色の良さ」を評価理由に挙げており、特に発色にこだわるデザイナーズサロンからの支持が高い。3位は、前回まで史上初の3連覇を達成していたロレアル プロフェッショナルの「イノアカラー(INOA COLOR)」。惜しくも4連覇は逃したものの、全ブランドの中で唯一、グレイカラー部門と両方にランクインした。グレイカラーとしての評価も高いだけに、票が割れてしまったとも考えられる。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)
なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。
1位
“イルミナカラー”
「イルミナカラー(ILLUMINA COLOR)」
“高機能カラーブーム”のきっかけを作ったパイオニア。抜きん出た透明感で外国人風カラーのトレンドを作り、誕生から9年が経つ現在でも一般ユーザーからの認知度は非常に高い。前回の2位から1位にランクアップ。アンケートの回答には、「“アーバンスカイコレクション”がいい。お客さまが求めているグレーを1本で表現できる」「ブリーチよりもダメージレスでリフトアップできる『ライトニングシステム』と『イルミナカラー』を組み合わせてメニュー提案している」といった声があった。【医薬部外品】
2位
“ルフレカラー”
「エヌドット(N.)」
人気ブランド「エヌドット」から22年2月に誕生した、みずみずしい色艶、あふれ出す透明感、高発色を実現するプロ用ヘアカラーブランド。毛髪内部へのスムーズな浸透とクリアな発色をかなえる新アルカリ処方、光の乱反射を防ぎ、高発色に魅せるクロスポリマーなど、長年に渡って研究開発を重ねてきた最新テクノロジーがそれを支える。アンケートの回答には、「『ほしい』と思っている色を発売してくれるので、新色には常に注目している」といった声があった。【医薬部外品】
2位
“オルディーブ アディクシー”
「オルディーブ(ORDEVE)」
日本人の髪特有の赤みを消すことで、彩度の高い外国人風のカラーをより美しく仕上げる。上質かつ繊細な質感表現もかなえる。アンケートの回答には、「赤みを消せる操作性の高さはピカイチ」といった声があった。【医薬部外品】
3位
“イノアカラー”
「イノアカラー(INOA COLOR)」
オイルを主役とした新しい染毛システムを採用。オイル・デリバリー・システムによって薬剤の浸透が効率化し、ダメージの軽減につながっている。アンモニア無配合で刺激臭を軽減した。アンケートの回答には、「仕上がりの艶感がぜんぜん違うので、一度使ったお客さまの次回来店時に『今日もイノアカラーで』とブランド名でリクエストされることも少なくない」といった声があった。【医薬部外品】