三陽商会は15日、来年秋から販売する新ブランド「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」を関係者に披露した。来年春夏物で販売が終了する「バーバリー ロンドン(BURBERRY LONDON)」の後継ブランドとして、百貨店の約200売り場への導入を図る。英「マッキントッシュ(MACKINTOSH)」のセカンドラインではなく、45歳以上の大人を対象とした同格のブランドと位置付け、シルエットやデザインで差別化したMDを組む。主力であるコートは、国内の自社工場で作るギャバジンのトレンチコートのほか、「マッキントッシュ」の顔であるゴム引きコートを新シルエットで英国生産して輸入販売する。中心価格はトレンチコート12〜14万円、ゴム引きコート14万5000〜16万円を予定。コート以外にも「マッキントッシュ」では手薄なスーツやニット、服飾雑貨などを充実させている。
同社は2018年度を最終年度にした中期5ヵ年計画でマッキントッシュ事業(「マッキントッシュ ロンドン」「マッキントッシュ フィロソフィー」)で300億円の売上高を想定しているが、このうち「マッキントッシュ ロンドン」で200億円を目標にする。会見した杉浦昌彦・社長は「三陽商会のモノ作りの集大成をぶつける。(「バーバリー」の契約終了を発表した)5月の会見以降、全国の百貨店への挨拶回りに奔走しているが、感触は非常に良い。来年秋の発売に向けてさらに磨いていくつもりだ」と話した。
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